不良と呼ばれた君に、私は恋した




きゅん、とした。



私は彼氏いない歴イコール年齢だから、恋愛経験がない。



少女マンガや恋愛小説なんかを見て、いつかこんな恋をしたいなって思ってた。



…まさか本当にマンガと似通った恋愛をするなんて思わなかったけれど。



「……蓮斗くん、何で私なんかと付き合いたいの?」



「……うーん…、俺のこと、一番わかってくれそうだし。


ま、やっぱいつの間にか好きになってたから、かな」



そこまで言わせて、しかも自分の気持ちに気づいてしまった私には、もう断る理由がなかった。






「……蓮斗くん、私も、好き。


付き合ってください」






人生で初めて、恋に落ちた瞬間だった。