不良と呼ばれた君に、私は恋した




「…ねぇ、栞奈さん。答えは?」



……答え…。



告白の、答え…。




「……蓮斗くんは、私のこと、どう思う?」



いつかされた質問を、今度はあなたに。



すると、蓮斗くんは私を解放し、ソファーに座った。



「…栞奈さんは、優しくて可愛くて、明るくて意地悪」



あの、最初に会った日の柔らかい笑顔で。



ふわっと笑って彼は私と同じ答えを出した。



「……ふ。何ソレー」



私もつられて笑う。



「…あ、まだあった。




栞奈さんは俺の大事なひと。


俺さ、栞奈さんのこと好きだ」