「…蓮斗くん食べ終わったの?」 まだきっと赤い顔をそらしながら尋ねる。 「…食べた」 「……それで、話したいことって…?」 本棚事件の前に蓮斗くんが言っていた、〝話したいこと〟。 それが気になっていた。 「…あのさ、……栞奈さんは俺のこと、男として意識してる?」 「………ふぇ…?」 男として? そりゃもちろん、蓮斗くんは男だけど。 「え?蓮斗くんは男子だよ?わかってるよ?」 「…そういうんじゃなくてさ」