不良と呼ばれた君に、私は恋した




「…教えてくださいよおぉ」



「その見返りは?」



見返り?


代わりってこと?



「見返り?じゃあ駅前のクレープおごる!」

「却下」



即答だった。



どうやらクレープは好みじゃないらしい。



「じゃ、じゃあ、…漫画は?何か1冊買ってあげるよ?」



これなら蓮斗くんの好きなものである。



きっと喜ぶはず…。



「却下」



スパッと、それはそれはあっさりと断られてしまった。



ここまでくると何も思いつかない。



私はほっぺたを膨らませた。



「……ぶぅー。じゃあ何がほしいのさー」