「わかった。行く。何買えばいいの?」 そう問うと、1枚の可愛らしいメモが渡された。 そこには、買い物リストが書かれている。 「…あ、それとほうれん草も買ってきてくれる?明日のお弁当に使うから」 「はーい。いってきまーす」 私はショッピングモールに向けてチャリを飛ばした。 「ふんふんふん、ふんふーんっ♪」 いつのまにか鼻歌が出ていた。 幼い頃からのクセだ。 少しでも暇があれば知らず知らずの内に歌を奏でている。