不良と呼ばれた君に、私は恋した




頭がいいなら学習室にいてもおかしくないよね。



しかしクレーンゲームをだるそうにプレイしていたあの姿からガリ勉な感じは全く感じられない。



そんなことを考えていると、目的地にすぐに到着した。



「え…、ここが学習室?」



校内案内地図では今目の前の教室がそれだ。



しかしそこには、かろうじて学習室、と読めるような古びた板が掲げてある。


掃除がいきとどいておらず、お化け屋敷のようだ。


それに、目立たない場所にひっそりとあるし、誰も寄ってこないだろう。



こんなところにいるのかな…。



少し不安になりながらも扉をスライドさせる。



そして、教室内の状態に驚きを隠せなかった。