その日は、確か日曜日だった。



私はテスト前にも関わらず、テレビにかじりついていた。



それを見かねたママが言った、


「勉強、しないんだったら夕飯の買い物おねがいねー」


の何気ない一言が全てのはじまり。





ママがおつかいを頼まなければ、

私が勉強をしていれば、

私がおつかいを断っていれば、


私の未来は変わっていたのかもしれない。






ただ偶然にも、買いたいモノがあって、そのおつかいを承諾してしまったのだ。






その瞬間、私は彼と出会うという運命が定まったのかもしれない。