お、おいで〜…って言われて行けるわけないだろ…っ!!


怖いんだよ!

お前は、物凄く怖いんだよ…っ!


さっきの表情や言葉も、そうだけど…

何をするか分からないって怖さが、あんたにはあるから怖いんだよ…っ!






「……あ………ほ、本当にごめんね…

優しくするから………おいで…」






変人イケメン不良は、私がなかなか自分の元に来ないことに傷ついたのか
少し哀しそうな表情で私を見つめて言ってきた


私は、そんな変人イケメン不良に可哀想だと思い、一歩変人イケメン不良に近づくと…





「えへへ…っ」


「…………っ…////」






変人イケメン不良は、頭を掻いて嬉しそうに笑った

私は、そんな変人イケメン不良の表情に
一瞬……ほんの一瞬…ドキッとしてしまった…





い、イケメンだから……

イケメンだから、ちょっとドキッとしただけだから…っ////!



ドキッとしたのは…

か、顔がいいからだからね…っ!






「行こう…っ!」


「あっ…ちょ、ちょっと…!」






変人イケメン不良は、私の元に来ると
私の手をギュッと掴んで、教室から出た






「ど、どこ行くの…っ!

じ、授業始まっちゃう…!」



「授業なんて休みなよ」






はあ!?

簡単に休めるわけないでしょう!!


私は、あんたみたいな不良じゃないんだから!!






「サーヤちゃんに渡したいものがあってさ……」



「えっ……////」






わ、渡したいもの…って…

ぷ、プレゼントってこと……!?



わ、私……

プレゼントなんて…もらったことないから…



な、なんか嬉しいかも……////






「し、仕方ない……

つ、付き合ってあげる…!」


「マジで!?

なんか、サーヤちゃん素直だね!


デレ?デレてくれてるの?

可愛いな〜」



「ぷ、プレゼントのためなんかじゃないんだからね…っ////!」



「はいはい。分かってるよ〜」






こ、コイツが可哀想だから…

一人でいるコイツが可哀想だから、付き合ってあげるだけだからね…っ////!