「猫ちゃんのクラスが分からなくてさ〜

学校中、捜しまくったよ〜」





はあ…!?

意味分かんない!!


なんで、私を捜す必要あるの!?





『えっ…な、なになに…!?

猫ちゃん?……うちのクラス猫飼ってたっけ!?』





ほら!!

アイツが変なこと言うから、クラス中
いもしない猫なんて捜してるじゃん!!





「猫ちゃん……あっ、違った…

サーヤちゃんだっけ?


サーヤちゃん〜」





変人イケメン不良は、私に笑顔で手を振ってきた

すると、数人の女子が変人イケメン不良のスマイルを見て鼻血を出して倒れた






『ね、ねぇ…!

や、八神くん…私に手を振ってるよね!?』


『バカ!違うわよ!

私に手を振ってるの!』



『や、八神く〜ん!

私は、サーヤじゃなくて…美穂で〜す♡』





私の近くにいた馬鹿な雌ブタどもは、自分が変人イケメン不良に手を振られたと勘違いしていた





うっわ〜

イタいイタい!!


この雌ブタども、イタすぎ!

勘違いしてんじゃねぇよ、バーカ






「あ"?」



『『『………っ…』』』






変人イケメン不良は、雌ブタどもの言葉と態度に腹が立ったのか、とても低いドスの効いた声で雌ブタどもを睨んだ

雌ブタどもと、クラスの奴等は変人イケメン不良の雰囲気の変化に息を呑んで怯えた





そ、そうだ……

わ、忘れてはいけない…


コイツは、変人で

こんなカッコイイ顔をしてても…


学校一の不良なんだ…





私は、それを改めて知り
一歩ずつ男から遠ざかった





「あ………ご、ごめん…!サーヤちゃん!

怯えさせちゃったね…


だ、大丈夫だよ〜…

ほら、怖くないから……おいで〜…」






変人イケメン不良は、私の行動を見て、はっ…とすると…
さっきの怖さがなくなり、苦笑いしながら私を手招きしていた