Q6. 最後の質問です


神崎さんがあなたから離れたり

他の主人を見つけたら、どうしますか?







私の中で、一番聞いてみたかったことだ…


私の情報によると…

神崎さんは、八神くんを好きではない


嫌々、付きまとわれている状態だ


そんな神崎さんが他の人を好きになり

八神くんから離れたら……


八神くんは、どうするのだろうか……






「何もしないよ」


『えっ…?』






な、何もしない…!?


八神くんなら、無理矢理にでも

自分の元から離れさせないと思っていたが……


あっ、束縛はしないと言っていたな……

だからか…






「だって、猫って……

餌にありつくなら、色んな人に媚びを売るだろ?


だから、別に何もしないよ」







まあ、確かに……

媚びを売るけど……






「どっかに行っても…

俺の優しさを覚えているから、また戻ってくるよ


だから俺は温かい目で、サーヤちゃんを見るつもりだよ〜」






……………なんか、よく分からない…

結局、八神くんは神崎さんをどうしたいんだ?


まあ、いっか……







『では、これで質問を終わります

ご協力ありがとうございました』



「いえいえ〜」







私が八神くんにお礼を言うと

八神くんは、私の顔をじー…と見つめてきた






あーあ、忘れていた







『はい、これ……

約束していた、ものです』



「ありがとう〜」







私は、八神くんに袋を渡した







「じゃあね〜」


『はい、ありがとうございました』







八神くんは、私から袋を受け取ると

すぐに教室から出て行った







さてと……


追いかけますか……







私は八神くんがどこに向かうか分かっていたので、ゆっくり歩いて目的の場所に向かった