不良王子と 普通女子。

「助けてくれたことは感謝してます」


「おう。」


「だけど、助けたからって言うこと聞けっていうのは違うと思います!! 」


「……」


「それに…あなた一体、誰なんですか!!

見ず知らずの人に言うこと聞けだなんて、なんて図々しい!!」



そして、言い切ってからハッとした。



耳でキラリと光るシルバーピアス。

明るい茶髪。

彼はいかにも不良だ。


私、なんてこと言っちゃったんだろう…!!


殴られるかもしれない…っ


思わず俯いた。


だけど…