すると突然、彼はいたずらっぽい顔になって、


「あのさ……それ、俺のこと誘ってるわけ?」


いきなりそう言って、私の制服を指差した。


「……へ?」


制服を見下ろす。


…………。



「な、そ、えぇっ!!!」



私は自分の体を抱きしめた。


最悪…!!


服がはだけたままだったのを忘れていた。


てことは、さっきまで、この男の子に見られてたってこと…?


恥ずかしさのあまり俯いたその時、


男の子がズンズン歩いてきた。


「え、な、なに……」


トン。と軽く肩を押され、壁に押し付けられた。