男は私から離れた。


「誰だ、おまっ ?ぅっ!」


男はその場に小さく倒れ込んだ。

どうやら大切な所を蹴られたようだ。






『健人くん。』

大丈夫?と
健人君は私の手をとりその場を離れた。






少し小走りで近くの公園まで来た。
家はもうすぐだ。


「ごめんね、やっぱり送ればよかったね。」


大丈夫、私が断ったんだし。

と返す。


『来てくれて、助かったし。』