そのノートが終わるまで



「で、ちょっと来てって言って手を引っ張って校舎の裏まで連れてこられたのよ。」

「ほうほう。」


その場で、じゃないんだ。


「私はどうしたの?なんか用?って聞いたのよ。」

「有花ちゃんにしては優しい言葉だね。」

『ちょっと来て』の時点で『は?無理。』とか言ってそうなところなのに。


「いやいや、私はいつでも優しいですよ?……まあ、それでさ、」


自称いつでも優しい有花ちゃんは周りを伺って


「『友恵有花さん、あなたのことが好きです。付き合ってください。』って言われたの!もーどうしよ、菜緒〜〜!」


最後だけやからと声が大きくなってます。