そのノートが終わるまで



「侑斗くん」

「…なに」

「こっち向いて?」

顔赤いでしょー


「無理。」

「なーんーでー」


だって耳真っ赤だもん。


「…いや。無理」


ちょっと焦ってる。面白い。

もうちょっと強く抱きついてみた。

侑斗くんがぴくって動いた。


「侑斗くん照れてる!」

「照れてない!」

ムキになってる。

「じゃあこっち向いて」

「無理。朝練遅れるから行くぞ」


自転車をこぎ始めてしまった。

自転車だから遅れることはないんだけどなー。