そのノートが終わるまで



〜菜緒サイド〜


なぜ、ここまでしてくれるのだろう。

嘘って言ったのに。


「…信じないって言ったのに。」


聞こえるか聞こえないかくらいの声で。


起き上がろうとしたら止められて。

「足だけだからいいの。」

過保護なくらいで。


他人のように。

壁を作るのだって平気だった。

本当に、なんとも感じなかった。

そんなものは慣れたものだった。


でもこの人は。侑斗くんは

私を見捨てなかった。


こんな人は初めてだった。


信じていいの?

信じたらまた裏切られるって分かっているのに。