そのノートが終わるまで



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「菜緒!」

表彰式が終わり、外ですぐに待っていてくれた侑斗くん。

こっちを見るなり手を上げて呼ばれた。

もう人は少なくなっている。


「侑斗くんっ!」

私は無意識に駆け寄って抱きついていた。


「おうおう、頑張ったな。」

頭をポンポンってして。


「ご、ごめんなさいっ!」

キャーッ

抱きついてる!無意識って怖い!


慌てて離れたら、

「ははっ。髪の毛濡れてんぞー」

笑ってそんなことを言ってくる。


「だって急いで来たんだもん。」

「ちゃんとふけって。風邪ひくぞ」

「ひかないもーん。侑斗くん、お兄ちゃんみたい。」


歩きながらフェイスタオルで髪を拭きながら、


こんなお兄ちゃん欲しかったなって。


初めて、家族がほしいと思った。