好きだよ




職員室に着いて、担任に日誌を預け
教室に戻った。



まだ、陽菜は戻ってきてない。



「てか、七海1人?」




「いや、陽菜が今部活の方にいってる。」




「へぇ。」



自分の席に座ってスマホをいじっていると竜也も隣に座った。



「帰らないの?」



竜也の用はもう済んだはずだし…。



「だって、七海1人寂しいだろ?」





「…」





私のためか………。




「嫌なら帰るけど…」



「いや、嫌じゃないよ。」




とっさにそう言うと、竜也は
顔をクシャっとして笑った。



ドキッ――――。