部活をしている生徒は、グラウンドだし 他のクラスも残っている生徒はほんのわずか。 だからか、廊下はとても静かで私と竜也の足音しか聞こえない。 「誰もいね~」 「…そだね」 さっき、陽菜に竜也とお似合いってことを言われて少し竜也のことを意識してしまってる自分がいる。 教室にいる時は平気だったのに、廊下に出て どっと緊張感が増した。 分かってる、竜也は皆に優しいんだから。 そう、自分に言い聞かせて平常心を保っていたつもりだった。 だけど 「なんか変じゃね?」 と竜也に言われてしまった。