授業が終わって、席をたとうとした時
急に誰かに腕を捕まれた。
その誰かとは、ちょっと派手目な人(竜也)なわけで…。
「シャーペンありがと!」
そう言うとシャーペンを私の手に握らせて
ちょっと派手目な人(竜也)は友達の所に行ってしまった。
「………………」
いきなりのことに唖然していると、陽菜がやってきてニヤニヤしていた。
「七海、竜也と仲良くなったの?」
「いやいや、シャーペン貸しただけ…。
ていうか、私あのタイプ苦手。」
「え、そうなの?何で?」
何で?と言われてもなぁ…。
「ん~……チャラそうだから?」
チャラそいと言っても、茶髪でピアスを開けてるなんてことはない。
けど、雰囲気がチャラそう…。
「竜也はチャラくないから大丈夫だって~」
「ていうか、なんで竜也呼び?」
陽菜とは中学の時から一緒だし、ちょっと派手目な人(竜也)は違う中学だし…。
「あー、小学校一緒だったの。」
「小学校………。」
なるほど…と納得した。

