ほんとのキミを、おしえてよ。



でも、そこまで心配してもらうほど私はヤワじゃない。


「五十嵐くん、心配しなくても大丈夫だよ。ほら、私には防犯ブザーがあるって前に言ったじゃん?」



「はあ、何が大丈夫なんだよ。防犯ブザーなんて壊されたらっとに、人のために行動してんのはどっちだよ!誰にでも、どんな奴にもそんなことすんのかよ……!」


は?

誰にでも?

私の中で何かがプツリと音を立てた。


嬉しかったほわほわしてた幸せな気持ちがどこかへ飛んで言った。
ふつふつと湧いてくる怒りにも似た感情。


なにそれ意味わかんない。
なんでそんなこと言われなきゃなんないの?


「誰にでもって何?私、そこまでお人好しじゃないよ。五十嵐くんみたいに誰にでも優しくなんかしない。好きだから、大好きだから助けたいっておもうんだよっ!」


これ以上言っちゃダメだ。

そう思ってるのに口が止まらない。堰を切ったように止まらない。

思ってたことが溢れて溢れて無くならない。

感情が制御できなくて、瞳が潤んできた。