と、突然殺気めいたオーラを背後から感じた。
な、なんだ?この黒い背筋が凍るような感覚は!
どんどん迫ってくるような……
も、もしかしてこの殺気って五十嵐くんから!?
いや、むしろ五十嵐くん以外いないよね?
だって亜美さんが去ったってことは、今この空間にいるのは私以外には五十嵐くんで。
ど、どうしよう怖くて後ろ向けないんだけど。
「で、中村さん?俺怒ってるっていったよね?」
「は、はひ!」
や、やっばい噛んだ!舌痛い!じゃなくって、口調はいつもと大差ないけど、雰囲気が絶対五十嵐くん怒ってる。
ああもう、どうしよう!私何か五十嵐様の逆鱗に触れちゃったの!?
「とりあえずこっち向けば?」
そう言われるともう振り向かないわけにもいかず、恐る恐る振り返る。
五十嵐くんをチラッと見ると、下を向いているせいか前髪で表情が隠されてて全然わからない……けど、これ絶対怒ってる。
「中村さんは、こんなとこまで来て何してんの?」
目線は変わらず下を向いたまま。
怖い、けどいつまでも怯えていても仕方ない!ここは腹くくるしかない!


