ほんとのキミを、おしえてよ。



「好きな子!?」


ダメだ、話が飛躍しすぎてて頭がついていかない。

だってだって昨日まで好きがわかんないとか恋愛は無理って言ってた五十嵐くんだよ!?


一体、今日一日でなにがあったって言うんだ!

人ってこんなにすぐにでも変わることできるんだね!いや、もうマジでびっくりなんですけども!


さっき自己嫌悪に陥ってたのが嘘みたいに、あまりの急展開のせいで吹っ飛んでしまった。


それに……

五十嵐くんが吹っ切れてくれて嬉しいけど、すでに好きな子がいるってなるってちょっと複雑かも。


「好きがわかんねーとか、そんなん嘘だよな。だって今、一人の子で頭ん中埋め尽くされてる。
亜美のこと、都合のいい逃げ場にしてたんだ。俺には無理だって自分がヘタレなくせに、それを勝手に亜美のせいにしてた」


なんで私を一直線に見つめてくれるんだろう。

いつもの優しい瞳よりも強く真っ直ぐな瞳で。


私に感謝でも、してくれてるの?なんておもったら図々しいかな。


「突然来たと思ったら、一体なんなの?亜美はそんなこと一言も聞いてないよっ」


腕を組んでため息をつく亜美さんに五十嵐くんがいつもの爽やかな笑顔を浮かべた。