「、え?」
思いがけない言葉に、虚を突かれた。
俺のことじゃ、なくて中村さん?
それは考えてなかった。
けど、それなら。そんなことは聞かなくたってわかってる。
中村さんはバカにするような人じゃない。絶対、人を見下すようなことしない。
それだけは俺の全自信を持って言える。
「気づいたら言ってたってそれほど信用してたってことじゃねーの?それに気付けないならお前は確かにバカだな」
ふっ、と晴が鼻で笑った。
っと、ムカつくな。さっきから美羽も晴もおれのことバカにしやがって。
「信頼なら、してるよ」
向きになって答える。
そんなの晴に言われなくたって、してるよ。
真っ直ぐで純粋で誰にでも態度を変えない人。中村さん以上にそんな人、いないから。
信頼なんか、ずっと前からしてるつもりだよ。
けどさ、
俺は中村さんを信頼してるからって理由で亜美のこと話したのか?
信頼してる人なら他にもいるよ。
だったら他の人にだって話せるよな?
例えば花那のことだって、俺は十分信頼してるよ。
けど自然と言葉に出してたのは、中村さんだけだろ?
それは、なんでだよ。


