「あっ」
美羽が鍵を開けたその瞬間に、何も言わずズカズカ家に入り込んで
靴1つ揃えずに、俺のとこまで一直線にやってくる、晴。
そのままさっきの美羽ばりの勢いで詰め寄ってくる晴に思わず仰け反った。
「どう、した?晴」
「っはあ、おい柊!大変なことになってんぞ!」
息が切れてるってことは走って来たのか?
そんな急用って、なんだ?
しかも晴、今日は部活だったよな。
あの晴が部活蹴るほど重要な用なのか?
晴は手のひらを俺に向けて息を必死に整えてる。
待ててってことか。
どんだけ急いできたんだよ。
「晴兄っ!ちょうどいいところに!晴兄からも言ってよっ、お兄ちゃんは馬鹿だって」
晴が話せないのをいいことに、美羽が晴の腕を掴んで引っ張って援軍を要請する。
大分落ち着いたのか、美羽に向き直って声を発する。


