とりあえずひとまず場を落ち着かせようと、
「だから、俺嘘ついてないって」
とは言ってみるものの、そっぽ向いたままで反応なし。
だめだ全然わかってくれねー……
さっきから聞く耳持たないし。
はあ、とため息をついたとき
___ピンポーン
この空気に似つかわしくない軽快な音が聞こえてきた。
「私が出る。ヘタレバカお兄ちゃんはそこでいつまでも寝てたらいいんじゃない?」
そう言い捨てて一歩一歩踏みつけるようにして玄関に向かう。
嘘つきのみならず、ヘタレバカって……なんで今日の俺はそんなこと言われなきゃなんねーんだ?
小さい頃から甘やかしてきた美羽に、そこまで言われると結構ショックなんだけど。


