「もちろん有紗ちゃんが楽しくていい人だからっていうのもあるよ。初めて会ったときから優しくて、お話するの大好き。
でも、一番の理由はお兄ちゃんが有紗ちゃんのこと大好きだからだもん!じゃなきゃ私、わざわざ高校まで会いに行ったりしないっ」
「……は?」
美羽の言葉が衝撃的すぎて、思わずソファーから落ちそうになった。
ちょっと待てよ、なんでそんなことになってんだよ!
と突っ込みたかったが、その後も言葉続ける美羽。
「初めて有紗ちゃんと話すお兄ちゃん見た時びっくりした。私あんなお兄ちゃん見たことないもん。すっごくもうあのとき写真撮っときたかったくらいだよ!
お兄ちゃんどんなに楽しそうで優しい顔してたか。どんなに幸せそうだったか、自分でわかってる?有紗ちゃんといるときだけ、全然違うもん。
それで、そんな顔して好きじゃないってそんなの変だよ!!」
いつにも増して大声を出して、ソファーに寝転ぶ俺を見下ろしてくる。
その瞳があまりに真っ直ぐで純粋で、中村さんを連想させてしまう。
やっぱり、俺は目を逸らした。
「俺は別に中村さんが好きとかそんなんじゃないよ。第一、亜美とのことがあってからそういうのはもう……」
「嘘つき!」
み、美羽?


