ほんとのキミを、おしえてよ。



昨日見た、中村さんの最後の顔が忘れられない。

いつも楽しそうな眩しいほどの笑顔を浮かべる中村さんが、どこか傷ついたような困惑に満ちた表情をしていた。


明るい表情が似合う中村さんに、あんな悲しそう表情させたのは俺自身だ。

そんな顔、させたくねーよ。
中村さんには笑ってて欲しい。


昨日のことなんてなかった事にしたい。

時間を戻せるものなら戻したい。

悪夢であってくれとさえ願った。


けど、一度口から出た言葉はなかったことにはならないし、時間が戻ることがないことくらいわかってる。


あーあ、胸くそ悪いな。

昨日の自分にいくら舌打ちしても、もう遅い。何も変わらない。


頭がくらくらする。
高熱出したみたいに、息が熱くなる。

胸になにかが、つっかえたみたいに苦しくなる。

中村さんの事考えると、どうしようもなく落ち着いてなんかいられなくなる。

なんだ、これ。