五十嵐くんがいつもと違う原因。
心当たりがあると、言えばある。
聞いても、いいのかな?
心拍数が早まる。
「あのさ、前から気になってたこと聞いてもいい?」
「いいよ、なに?」
まだ、遠くをみている五十嵐くん。
よし。
私は決心して口を開く。
「あの、さ。五十嵐くんって花那ちゃんのこと、好きだったりする?」
ゴクン、と息をのむ。
前からそうなんじゃないかって少しだけ気になっていたこと。
昨日の行動だって、もしかしたら……なんて考えてしまう。
なぜかだか私の心臓がドキドキと音を立てる。
「え?」
五十嵐くんが驚いたようにこっちを見る。視線が合う。
「っ、あ!もし、そうだったら肩かしますぜ!寄っかかっていいっすよ?」
肩のほこりをはたきながら、自分のはやい心臓の音をかき消すようにふざけたことを口走る。
私、なにやってんだ……
自分が自分で情けないよ。


