よし、それじゃあ!目的地にも着いたわけですし!
「早速、覗き見しちゃいましょうか」
そのためにここまで走ったのですから!
「え、中村さん……それは良くないんじゃ」
「しー!バレないようにしないとっ」
焦る五十嵐くんの口に人差し指を当てて、こっそりと覗き込む。
非常階段にいるのは花那ちゃんと晴仁くんだけで、すでに美女集団さんがいなくなってる。ってことは、晴仁くんは上手くやったのかな?
なんて思いつつも、静かに耳を傾ける。
「……晴くんに、助けてなんて頼んでないもん」
聞こえてくるのは拗ねたような花那ちゃんの声。
ありゃ、花那ちゃんも素直になるにもなれなくなっちゃってるな。
花那ちゃんがそんなこと思ってないのは明白だけどもね。


