「五十嵐くんさ、たまには人に頼りなよ。
世のため人のために尽くしすぎ。そんなことばっかりだと自分が損しちゃうよ?」
「ふはっ、世のためってなんだよ。俺、そんなに人に尽くしてないから」
今度は心から楽しそうに笑う五十嵐くん。
私が本気で心配しているのに、笑うとはなんだ。
五十嵐くんが尽くしてない人に分類されるなら、他の人は人間にもなれない空気に溶け込む細胞になっちゃうよ。
まあ、五十嵐くんが楽しんで笑ってくれてるならいいけどさあ。
「なんかさ、五十嵐くんが出馬したら間違いなく当選しそうだよね。老若男女問わず大人気だわ」
そしてきっと世の中が五十嵐くんブームになるよ。
「ははっ、ちょ、中村さんっはは!面白、すぎ!俺選挙とかでる予定ないし!ははっ」
将来出ればいいのに。そしたら絶対日本が素敵な国になる。
ていうか、五十嵐くんだったらその人柄だけで世界征服とかできそうだな。


