ほんとのキミを、おしえてよ。




あーもう!ていうかさ、なんでこんなときに晴仁くんはいないの!?

晴仁くんの役立たず!アホ!


「お兄さん達、その手どけてもらってもいい?」

あれ?
さっきまで私の後ろを走っていた五十嵐くんがなぜかすでに花那ちゃんのところににいますよ?

足、速すぎですわ。

やっぱり頼るべきは役立たずの晴仁くんよりもみんなの王子様、五十嵐くんってことですか。


五十嵐くんが花那ちゃんを引き寄せる。


「あ?なんだよ、お前。せっかくのかわいい子横取りしやがって!そこどけよっ」


危ない!殴られる!!


「っ、」


受け、止めた?いや、違う。

今、一瞬五十嵐くんは痛みにこらえる顔をした。


「花那、泣かせてごめんな」


けれどそんなことも悟らせないくらいの爽やか笑顔を浮かべる。


「ったく、なんなんだよ。はーあ、つまんねーの、行くぞ」


思ったよりも諦めはいいのか、ヤンキー二人組はチッと舌打ちをして去っていく。
そうだ、そうだー!お前らなんかどっかいけー!



はあーー。

良かった。おおこどにならなくて、本当良かったわー。