「本当かっ!?」

「…………っ!はい!明日から早速始まります!」


その声と共に、烏丸先生が手を叩き、職員室にいた先生たちまでもが拍手した。…………嬉しい………!


「良かったなー!!おめでとう!」


そう言って私の手のひらにマッキーペンで大きく花丸を描いた。


「100点だぞ!桜葉!」

「…………………っ!ありがとうございます!」


そう言うと烏丸先生は今までにないくらいの笑顔を見せた。優しくて、本当に喜んでくれているのがよく


わかる素敵な笑顔……。心臓がドキドキした。それでその時思ったんだ。あぁ。これが恋なんだって。


その後私は職員室を出て、教室に戻った。手を見ると花丸が書いてあってつい嬉しくて笑ってしまった。


多分届かないけど、気づいてもらえないけど、でもやっぱりこの気持ちは忘れられない。私の初恋だも


ん。ひっそり心の中に閉まっておくから。だから、それくらい許してね。