「ありがとう。でも私本当に大丈夫だから。足の痛みだってひいてきたし。さっきのも、ただ、目眩がし ただけだから。気にしないで。………じゃあね〜。私…、この後すぐに塾行かなきゃいけないから。ここ で。」 そう言って、回れ右をして歩き始めた。すぐに塾なんて嘘。だってまだ時間たっぷりあるもん。で も………。多分このままあの二人といたら私泣いちゃうから。だから早めに話を切って別れを告げた。それ でいいんだ。 ━━━━━━━━━とその時だった。