伝説の女~元No.1ホスト

誰かはわからなかった。けど…見覚えのあるイケメン。この横顔…

スゴく懐かしい気がした。

ふと、その人の方に視線を向けると目があった。

そして、私は驚愕。

口は大きくあき、言葉を失った。

「久しぶりだな。随分いい女になって…」と男は言う。

この色気のある低音ボイス…いつ聞いても、うっとりしちゃう。

彼は、私の元カレであり、高校教師の野田藁 敦也先生だ。

「…先生?」と私が言うと、嬉しそうに笑いながら、「ほんとにいい女になったな。立派だよ!自慢の生徒だよ」と先生は言う。

けど…先生に生徒と言われると、少し複雑な気持ちになる。

場所を変えて、改めて話をすることになった。

カフェに移動してたくさん話した。ニコニコ笑いながら聞いてくれる。

何時間も二人でいろんな話で盛り上がって。

自分の夢や想いも語った。

そしたら、「もったいないことしたなぁ、こんないい女」と先生は笑った。

そして、LINE番号を交換した。

「また、一緒に食事しよう」と言ってくれたので、

仕事が落ち着いたら、連絡するということになってお別れした。

なんか…充実したいい日だったなと1日を振り返った。

部屋に戻って、私はパソコンを開いた。

資料を作成していると、コーヒーが置かれたのがわかる。

コップにそっと口をつけると、濃いコーヒーの香りが鼻に抜ける。

そして、温度もちょうどいいぬるさに保たれている。

飛鳥がいつも淹れてくれるのとほぼ変わらない温度だった。

味は…家で飲むコーヒーより少し苦く、酸味も感じる…けど…さっぱりしていて飲みやすい。

どこの豆かが気になったが、お礼を言おうと思って私は目線をさ迷わせると、そこには徹がいた。

「…資料作成ですか?言ってくだされば、作成したのに…」と徹は言いながら笑顔を見せてくれた。

「大丈夫だよ!今日は。あ、コーヒーありがとね」と私が言うと、

「いえ、温度とか、大丈夫でしたか?」と聞いてくれる徹。

「うん。完璧!飛鳥が淹れてくれるのと同じくらいで驚いたよ。私猫舌でねー」と私が笑えば、「そうですか、良かった」と笑ってくれた。

親友ではあるが、今は私の補佐という仕事を全うしてくれるのが嬉しかった。

「今日ね先生に会ったよ」と言うと、

「どの先生ですか?」と聞いてきた。

「私の元カレの…」と私が言うと、

「あ~あっくんか」と徹は返してきた。

先生はあっくんと生徒から呼ばれ親しまれている。

「てかなんで、ここにいるの?」と徹は来てきてくる。

もちろんそうよね。私もそう思ったもん。

私は理由を話した。そしたら納得してくれたのか、そうと笑ってくれた。

そして、俺も会いたかったなぁと言い出した。

「逢う?このホテル泊まってるらしいよ!プライベートで。私の勇姿を見たいとかなんとかで…」と私が言うと、

「マジか?!ぜひ!」と言われたので、早速私は先生に連絡してみた。

そしたら速攻返事があって、おしゃれな最上階のバーで会うことになった。

私達はバーに向かった。

バーにつくとすでに先生は先に来ていた。