伝説の女~元No.1ホスト

その時、誰かが横に座った気がした。

ゆっくりその人の方に視線を向けると…

「…徹?!あなた、何でここに…」と私は驚いて言ってしまう。

「そんなに驚かなくても、良いじゃん」と笑いながら徹は言う。

「何だろな?ここにいるような気がしたんだよ」と徹は言って天を仰ぐ。

「…何それ…意味わかんない!」と私が言うと、

「まあまあ、なぁ、眉間にシワよってたけど、何か考えてたのか?」と不意に徹に聞かれてしまう。

「私の永遠のテーマよ」と言うと、

「…やっぱバカだよな…何が永遠だ」と返されてしまった。

どうやら徹は気づいてるみたい。

そりゃぁね、付合い長いしね。

私は降参したように言い方を変えてみた。

「徹に言われたこと、真剣に考えてみた」って。

「ん?俺の女になることか?」と冗談ぽく聞いてきた。

「わかってんでしょ!」と私が言うと、

「…やっと自分の気持ちに正直になるのか?」と言われて私は頷いた。

「今まで仕事にかこつけて、自分の気持ちに蓋していたような気がするんだ。
恋愛なんてしてる暇無いとか、飛鳥さえいれば男はいらないとか…
それって人間としてはカッコいくあるけど、女としては少し寂しいなって。改めて自分、いち、女性として自分に向き合った時このままで良いのかな?って感じた。結婚して、子供も欲しいしとかね」

と私は話した。

真剣な眼差しで私の話を最後まで聞いてくれた徹。

「うん。大事なことだと思うよ」とだけ言ってくれた。
そして、

「じゃあ、また後で。俺そろそろ行くわ!やりたいことあるしね」

と言い残すと徹は去っていき、また一人になった。

一人でぼーっと座っていると、今度は別の男性が隣に来た。

そして…私の横に腰をおろした。