あなたは分かってる。

        私があなたへ

      好意をもっている事を。


        そうでなきゃ

     あなたみたいに優しい人が

       人を避けたりしない。


          今日は

        「おはよーん」

      なんて飛びついてみた。


         相変わらず

        あなたは無反応。


      でも

         私はめげない。


     だって追いかけられるより

      追いかけたいから…


      そう見栄を張った私に

    彼は


         「おはよ。」

      と小さな声でつぶやき

    ずっと見たくてたまらなかった

  少年のようで

      どこか落ち着いている

    キラキラした笑顔を

           私に魅せた。




                「好き」



     「ん?なんか言った?」


      「ううん!なにも…」


         そう言い

     落ち着いているふりをして

        教室を出た。


         残された彼が

    耳まで赤く染めていたことは

      まだ誰にも

          『わからない*•.