彼との出会いは屋上

私よりも二つ年下の彼は元気な男の子だった

それと反対の私

暗くて地味でイジメにもあっていた

そんな日々に耐えきれずに学校の屋上にいた

屋上の柵を越えて飛び降りようとした時

抱えられて後ろに持ち上げられる

「きゃぁ?!」

「何してんの?!馬鹿なことしてんじゃねぇーよ?!」

「えっ...あっ...」

「とにかく!こっち来い!」

「ええ?!」

連れて来られたのは彼の家

「で、お前何してたんだよ。」

「関係ないでしょ...!」

「ああ?!関係あるから言ってんだよ!」


「私...イジメられてて、耐えきれなくて...」

目から溢れ出てくる涙

「だからって死のうとするな。」

そう言って彼は私の涙を手でぬぐった