そう言ったとたん、カジ君の顔が真っ赤になった。
「こいつ……ムカツク……」
ってブツブツいいながら、うつむいて髪をかいてる。
真偽のほどはわからない。
2年間もそばにいて、そういう関係にならないってことあるのかな?
って、ちょっと思ったりもしたけど……。
だけど、目の前にいるカジ君がなんだか可愛くて、そんなことはどうでも良いような気がした。
「それで……エリさんとはちゃんとお別れしたんですか?」
「ああ。もともとエリさんはオレを好きだったわけじゃないし、ちゃんと事情を説明したらわかってくれたよ」
「事情って? なんて?」
「だから……」
カジ君が何かを言いかけたとたん、「にゃああああ」ってにゃんこの鳴き声がした。
「ああああああ」
あたし達は同時に声を上げた。
にゃんこがさっきまでお兄さんが食べていたカップ麺を倒したから。
中身がこぼれて、ちょうどそばに落ちていた、カジ君の卓上カレンダーがラーメンのつゆで濡れてしまった。
「うわっ」
あたしはそばにあったティッシュを取り出して、あわててカレンダーを拭った。
その時、19日のところに貼ってあったシールがティッシュでこすれて剥がれてしまった。
「あ……ごめっ」
ごめんなさいって言いかけた言葉は止まった。
「こいつ……ムカツク……」
ってブツブツいいながら、うつむいて髪をかいてる。
真偽のほどはわからない。
2年間もそばにいて、そういう関係にならないってことあるのかな?
って、ちょっと思ったりもしたけど……。
だけど、目の前にいるカジ君がなんだか可愛くて、そんなことはどうでも良いような気がした。
「それで……エリさんとはちゃんとお別れしたんですか?」
「ああ。もともとエリさんはオレを好きだったわけじゃないし、ちゃんと事情を説明したらわかってくれたよ」
「事情って? なんて?」
「だから……」
カジ君が何かを言いかけたとたん、「にゃああああ」ってにゃんこの鳴き声がした。
「ああああああ」
あたし達は同時に声を上げた。
にゃんこがさっきまでお兄さんが食べていたカップ麺を倒したから。
中身がこぼれて、ちょうどそばに落ちていた、カジ君の卓上カレンダーがラーメンのつゆで濡れてしまった。
「うわっ」
あたしはそばにあったティッシュを取り出して、あわててカレンダーを拭った。
その時、19日のところに貼ってあったシールがティッシュでこすれて剥がれてしまった。
「あ……ごめっ」
ごめんなさいって言いかけた言葉は止まった。