「キミ、オカルト研究会のメンバーだよね? だったら大丈夫かな……」
お兄さんはそう言うとあたしからパッと顔を離した。
“オカルト研究会”
そう。
それがあたしの所属しているサークルの名前。
活動内容はというと……
国内外を問わず、オカルト系の情報を集めて、みんなで交換する。
心霊スポットに行って、その真偽を確かめる。
(これはまだあたしは未経験)
全国オバケ屋敷観覧ツアー。
あとは、ホラー映画をみんなで鑑賞したりもする。
ああ……なんてマニアックな人達。
って、そう思うでしょ?
あたしだってこんなサークル、ほんとは入る気なんてサラサラなかった。
だってほんとは、あたし……。
その時、お兄さんの顔が急に強張った。
「この部屋はさ……」
部屋を見渡しながら、ポツリポツリとゆっくり説明を始めた。
「誰も使ってないんだ……長いことね。 立ち入り禁止の“開かずの間”って呼ばれてる」
「あ……開かずの間?」
そう言いながら、ガタガタと体が小刻みに震える。
「そ。入っちゃダメなんだよ……」
嫌な予感がして、ゴクリと唾を飲んだ。
まさか……それって……。
「……出るんだよね、この部屋」
お兄さんはそう言うとあたしからパッと顔を離した。
“オカルト研究会”
そう。
それがあたしの所属しているサークルの名前。
活動内容はというと……
国内外を問わず、オカルト系の情報を集めて、みんなで交換する。
心霊スポットに行って、その真偽を確かめる。
(これはまだあたしは未経験)
全国オバケ屋敷観覧ツアー。
あとは、ホラー映画をみんなで鑑賞したりもする。
ああ……なんてマニアックな人達。
って、そう思うでしょ?
あたしだってこんなサークル、ほんとは入る気なんてサラサラなかった。
だってほんとは、あたし……。
その時、お兄さんの顔が急に強張った。
「この部屋はさ……」
部屋を見渡しながら、ポツリポツリとゆっくり説明を始めた。
「誰も使ってないんだ……長いことね。 立ち入り禁止の“開かずの間”って呼ばれてる」
「あ……開かずの間?」
そう言いながら、ガタガタと体が小刻みに震える。
「そ。入っちゃダメなんだよ……」
嫌な予感がして、ゴクリと唾を飲んだ。
まさか……それって……。
「……出るんだよね、この部屋」


