好きっぽい★

――クンクン

って、あたしは鼻を鳴らした。


なぜか襖の向こうから、食欲をそそるような香りが漂っている。


カジ君はスッと腕を伸ばすと、勢い良く襖を開けた。



「よっ!」


その人は、振り返ってあたし達に軽く挨拶をする。

その能天気な声にあたし達は脱力した。

カジ君なんて、その場で崩れるように座り込んでしまった。


その人は、ズズッてすごい音させながら豪快にカップ麺をすすっている。


その横にはポットが置かれていた。

聞かなくてもわかる。

きっとお母さんが探していたポットだ。


あの~……。

これは一体……。