好きっぽい★

カジ君は何かを思い出したのかプッと吹きだした。


「だって、初めて会ったとき、DVDのケース、まるで汚いもんでも触るみてぇに指でつまんでたじゃん。あれ見て、『この子、絶対ホラー苦手なんだな』って思った」


う……。

そんな前からわかってたの?

だったらなんで入会させたのよ。


「と、とにかく。あたしは会員規約の“オカルトをこよなく愛すること”に違反してるわけですから……もう辞めるしかないんです」


そう言ったあたしの顔をカジ君はじっと見つめる。

そしてしばらくの沈黙の後、ゆっくり口を開いた。


「だったら、オレも辞めるよ」




「え?」