好きっぽい★

ええと……つきあたりがトイレ……と。

カジ君に言われたとおりに進むと、トイレまでたどりついた。


この角を曲がって……


えーと……あれ?

何番目の部屋がカジ君の部屋だっけ?


2つ目……?

3つ目だったかな……?


えーい。

わかんないや!


とりあえず2つ目から……と思い、その部屋の襖を開けたあたしの体はカチンコチンに固まってしまった。


「き……」


きゃああああああ……という言葉は口から発することができなかった。

薄暗い部屋からニュッと腕が伸びてきて、誰かがあたしの口を塞いだ。



「ちょ……叫ぶなって」


そして、そのままズルズルと中に引きずり込まれた。