「へ?」


カジ君も不思議そうな顔してこちらを見た。


「あの……。昨日はここにカレンダーが置いてあったような気がするんですけど……」


眉間に皺を寄せてカジ君も机の前までやってきた。


そして「またか……」と呟いた。


「また?」


首をかしげるあたしに、カジ君は説明してくれた。


「ここんとこ、物がよく無くなるんだよな……」


「え?」


「いや、たいしたもんじゃないんだ。ボールペンとか……綿棒とかさ……」


「ええ? それって泥棒なんじゃないですか?」


ケイちゃんの反応に、カジ君は一瞬口をつぐんだ。


「いや、そういうんじゃなくてさ……。うち、いるんだよね……」