「あ、あの……この部屋の隣ってカジ君の部屋ですよね?」
「そうだけど?」
「良かった。実はですね……」
あたしは、頭痛がするからカジ君の部屋で休ませてもらおうとしていることを説明した。
「そっか。体調悪かったんだね。お大事にね」って、お兄さんはにっこり微笑んだ。
最後に、「隣の部屋には出ないこと祈ってるよ」と、ポツリと付け足して。
その瞬間、背筋がゾクリとした。
「は、はい~」
ビクビクとひきつった笑顔を返して、なんとか部屋を出た。
「そうだけど?」
「良かった。実はですね……」
あたしは、頭痛がするからカジ君の部屋で休ませてもらおうとしていることを説明した。
「そっか。体調悪かったんだね。お大事にね」って、お兄さんはにっこり微笑んだ。
最後に、「隣の部屋には出ないこと祈ってるよ」と、ポツリと付け足して。
その瞬間、背筋がゾクリとした。
「は、はい~」
ビクビクとひきつった笑顔を返して、なんとか部屋を出た。


