好きっぽい★

やっぱり!!


「ああああああああ!」



それ以上聞きたくなくて、思わず叫んでしまった。


「大丈夫です! わかりましたから! 皆まで言わずとも、わかりますとも!」


「あれ? キミ、ひょっとして……怖がってる?」


「まさか!」


両手を前に出してブンブンと振る。


「好きですよ! 大好きっす! その手の話題。夏はやっぱりこうでなくちゃね! そうですかー。出ますか。ハハハっ」


「おお! さすが、カジの後輩」


にっこり微笑むお兄さんに、あたしはまた、ハハって愛想笑いをした。


「じゃ、じゃぁ、あたしはこのへんで……失礼シマッス」


そう言って去ろうとするあたしをお兄さんが呼び止めた。


「どこいくの?」