彼女はつまり…いじめにあっていた。


もちろん、このときの俺は知る訳がない。

だって転校初日で、まだ自分の教室にも行ってないんだから。


そんな事情を知らない俺は、謝られたが、あまりに心が籠ってない言い方にカチンときた。

「ここで何してんの?」



「いじめ対策。」



「いじめ対策?お前の方がいじめられてるように見えるけど。」




ふーん。そっか。




と言いながら、僕はゆっくり、彼女に近づく。