星蓮side



ピピピピッ ピピピピッ


｢んー…｣


バンッ！


｢…もう朝？｣


あたし、早川星蓮（ﾊﾔｶﾜ ｾﾚﾝ）は今日から高校生


入学式楽しみ〜！


｢担任の先生、どんな感じだろー？｣

｢クラス何組かな〜？｣

｢あー！楽し…


｢｢｢せれーーーーん！！！｣｣｣


うわっ！
みんなが玄関の前に…


｢ごめん！今行く！｣


急いで制服に着替えて、髪結んで、バック持って…


よし！OK！


ガチャッ


｢おはよー！待たせてごめんね！｣


｢大丈夫だよっ｣


｢いつもの事だしねー｣


｢気にしないで〜｣


そう言ってあたしのことを玄関で待っててくれたのは親友3人


すごくノリのいい竹内 彩夢奈（ﾀｹｳﾁ ｱﾕﾅ）


なにがあってもクールな杉原 優妃佳（ｽｷﾞﾊﾗ ﾕｷｶ）


優しくて女子力高い山中 美琉（ﾔﾏﾅｶ ﾐﾙ）


この3人とは小学校からの親友でいつも一緒にいる


小学校と中学校では同じクラスだったから高校でも同じだといいな〜


なんて思っていると…


｢そーいえば星蓮…髪ボサボサだよ？｣


え？彩夢奈さんなにをおっしゃる。


｢髪なんてボサボサでも大丈夫でしょー(笑)｣


｢星蓮？もう高校生だよ？｣


え。美琉さんまで…


｢星蓮さ、中学までは気にしてなかったかもだけど好きな男子できたらどうするの？｣


はい？…好きな…男子…？好きな……


｢は？そんな訳ないじゃん！好きな男子なんて！｣


｢なんで？｣


ちょ。優妃佳。だって…！


｢だってじゃないでしょ。そりゃ星蓮が男子苦手なのは知ってるけどさー｣


｢え。声出てた？｣


｢｢｢思いっきり｣｣｣


まじか…無意識だった…


｢って！苦手なのに好きになるわけないじゃん！｣


｢だってさー、星蓮ってパッと見男子と仲良さそうな感じじゃん｣


｢でもー、本当は男子と話すことさえ苦手な女の子｣


｢そんな見た目と性格とのギャップにドキッとする男子がいるかもしれない｣


｢｢｢でしょ？｣｣｣


なんでそんな３人揃って…

あ！目の前に学校！

これは話を逸らすチャンス！


｢あ！ほらほら！もう学校だよ？｣