「とりあえず、もう8時じゃん。練習始まるまで30分しかないぞ。」
そう、こんなことゆっくり話している暇はあんまりない。
「うそっ!やばい!僕、体硬いからストレッチに時間かけないといけないのに!!」
「家でやったんじゃねえの?」
「寝坊しちゃったんたんだよ」
…それはお前が悪い。
ちなみに俺はもうしっかりやってきたから、着替えるだけで大丈夫。
「もう!先行ってるから!!」
ダダダダダッー!と走り去っていく怜…騒がしいやつ。
まず、話しかけてきたのは怜の方だし俺は悪くないはず。
……でもまあ今日は慎くんが帰ってくる日だし、しっかりやっておかないと例のドス黒いオーラが生まれてしまう。
さてと…
「俺も行くか…」

