[蒼空side] 茉莉奈に相談した翌週。 茉莉奈は中学受験をするから英会話をやめると言ってきた。 何かに頭を強くぶつけたような感じがするくらいショックで何も考えられなかった。 言葉も出なかった。 力をふりしぼって出したのが、「頑張れよ。」 これが精一杯だった。 茉莉奈は俺のことが好きじゃない。 そう自覚した。 俺たちは所詮友だち。 もう考えることがほとんど出来なかった。 初めて恋をし、初めて失恋をした瞬間だった。